日本の製造業の自己矛盾

こんばんは。

自虐系男子のAです。

 

突然ですが、人間にとって必要なものって何だと思いますか?

 

昔の偉い心理学者とか哲学者がいろいろ考えたのとかもあった気がしますし、それに少なからず影響を受けた僕の個人的な考えだと、

 

 

衣食住+「楽しい時間」

 

だと僕は思っています。

 

というより衣食住が大前提で、それがある程度満たされると、「楽しい時間」を追い求めるんだと思います。

 

 

そして、そして裏を返せば、「仕事」とは、

衣食住か、「楽しい時間」の何かを提供する

ことだと思うんです。

 

どーですか、異議はもちろん受け付けますよ。

 

例えば、

「テレビ」を作ることは、「楽しい時間」を間接的に提供すること。

「飲食店」は「食」および「楽しい時間」を提供。

「不動産会社」はいうまでもなく「住」の提供。

 

みたいに、あらゆる仕事は、突き詰めていけば、上の4つのどれかに分類されると僕は思います。というより、上の4つを追い求めることが人間の本質だから、この4つを提供しないことには人間を相手にビジネスが成り立たないんじゃないかと思うんです。

 

そして、このことを前提に、僕が進もうとしている製造業の未来についてちょっぴり考えてみました。

この考え方にたつと、先進国向けに

洗濯機、冷蔵庫、自動車とか、

「衣食住」をより豊かにするものを作っている製造業って「オワコン」じゃあないですか?おーん?笑

 

日本で、衣食住面で不満を感じることってほとんどないでしょう笑

 

だから単純に、先進国に対して、衣食住を提供する「ものづくり」はもう成り立たない、というか、「役目を終えた」と考えるべきだと思います。

 

 

(他方、「テレビ」なんかはまだ、進む方向としては間違ってないかなって思います。

進む方向っていうのは、「楽しい時間」を作る製品であるという一点のみについてですが。。)

 

「衣食住」がある程度満たされた先進国向けに、「もの」を売ろうと考えるのであれば、もう、「楽しい時間」を売るんだと考えなくてはだめです。衣食住が満たされた人間にとって、「もの」は何の価値もなくて、単純に楽しい時間、体験、経験が欲しいだけなんです。

 

だから、今、先進国の主要産業はサービス業にシフトしつつあるんだと思います。

そして、「もの」で「楽しい時間」を提供するのって、すごく難しい。

一方、ITは「楽しい時間」を作り出すことに長けています。仲間とつながるSNSとか、動画サービスとか、全部、「楽しい時間」を提供してます。

 

極論ですが、「楽しい時間」を提供するという点においては、「質量がない」ほうが向いているのかもしれません。

 

 

要は、先進国向けにビジネスをしたいなら、「楽しい時間」を提供するという一点しかもう方法がないと僕は思っています。

 

依然として製造業にこだわっている日本は、どんどん競争が厳しくなる発展途上国に対して、衣食住を豊かにするものづくりをする、という状況に陥っており、競争相手が多く苦戦をしています。

 

この現状は「オワコン」です笑

なぜなら、

衣食住を豊かにするものづくりをする=先進国みたいな考えを持った人が増える

つまり、「楽しい時間」を求める先進国的考えの人が増えるからです。

 

これは日本の製造業の自己矛盾を意味しています。

 

日本の製造業は、どんどん自分たちの製品を必要とするマーケットを小さくしているのです。自分たちの高性能で、衣食住を豊かにする製品を売れば売るほど、途上国は発展し、「楽しい時間」を求めるようになるのです。

 

このままいくと、「楽しい時間」を提供するビジネスにあまり取り組んでこなかった日本は、どうやったらその分野で勝てるかわからなくなってしまいます。

 

 

とゆーわけで結論!

日本は、

(1)製造業を縮小し、「楽しい時間」を提供できる産業を育てる

か、

(2)「楽しい時間」を提供するような「ものづくり」を発明する

 

しかないんじゃあないですかね??

 

以上、自虐系男子のAでした。